【おすすめ防塵マスク】

じん肺のリスクが高い仕事

窯業・製陶業は3Kのお仕事と言われています。

3Kとは、きつい・汚い・危険な肉体労働の仕事のことをいいます。

製陶業で職業病と言われているのが腰痛とじん肺です。



腰痛になる人が多い


腰痛は長時間・長期間ずっと同じ姿勢でろくろ仕事をしたり、重い土や原料、釉薬などを運んだりすることが多く、腰に負荷がかかるためです。

一般的に、腰は消耗品と言われています。

毎日毎日、使いすぎたら、壊れます。

新しいパーツに取り替えないかぎり、腰は直すことが難しいです。

そのため、日々重たい資材を運び、長時間同じ姿勢で制作をする窯業では、腰を悪くする人が多いです。

たまに数時間とかお教室感覚なら、リラクゼーション感覚でリフレッシュできていいのでしょうが…



毎日長時間する仕事となると別物です。

(残念ながら私も、数年前からヘルニアです。)

じん肺になる人が多い

次に、じん肺も窯業の職業病と言われています。



※じん肺とは、小さな土ぼこりや金属の粉・鉱物などを長年にわたり大量に吸い込むことで発症する肺の線維増殖性病変のことです。じん肺を発症すると、咳や痰などの息切れから始まり、長い年月をかけて肺がんを発症することもあります。(Wikipedia)

これも、職業病だと言われる理由にとても心当たりがあります。

まず、釉薬の原料です。

私の場合、釉薬の原料を一つ一つ選定して、どの鉱物にするか、どこ成分を使うかなど、釉薬を一色作るだけでも数千種類の調合、実験をして釉薬を作っています。

つまり、それだけ釉薬の粉が舞う環境で仕事をし続けることになるので、その間、調合中はずっと粉塵を吸い込み続けています。

また、施釉するときも、粉塵が舞う施釉方法で施釉することも多いです。

次に、磁器の場合、特に削りの際は粉塵がひどいことになります。

これも、何時間も何日も粉塵が舞い続ける中で削りをするため、じん肺のリスクが上がる原因の一つです。

また、忘れがちなのですが、私は漆芸もしています。

漆芸の下地工程の研ぎでは、空研ぎをします。

空研ぎは、漆を研いだ粉塵が舞い続けるため、こちらもじん肺のリスクが上がります。

たしかに、痰がよく絡むようになってきたな…

と、不安になっていた昨今でした。

おすすめ!防塵アイテム

先月、同業の友人からおすすめしてもらった防塵アイテムがありました。

こちら!

防塵マスクです!!

普段は、一個千円以内で買える使い捨ての簡易防塵マスクを使っていましたが、どうも隙間から入ってくるし、気休めにもならないな…と思っていました。


簡易の防塵マスク

しかし、一万円以上する防塵マスクは、口コミがないと買いづらいな…

と思っていたので、友人が買ったと聞いて、私も買おうと決心しました!

結果、買って良かったです!!

以前の防塵簡易マスクでは、磁器の削りのあとや漆の削りの後、鼻を噛むとありえないくらい粉がでてきていました。

今回の防塵マスクにしてから、作業後の息苦しさがなくなり鼻を噛んでも無色に!!

これは、防塵対策にうってつけだと思います。

もっとはやく買えば良かったです。ケチらずに。

健康のために。

ただ、この取り替え式のフィルターが一つ千円くらいして、2個付いているので2000円なんです。

そして、防塵の精度を保つため、毎度作業が終わったら取り替えるようにと説明があったのですが、毎度の作業で2000円かかるのかーと。

そこがかなり痛いですが、健康が一番です。

ケチらず、しっかり効果の出る本来の使い方を守ろうと思います。

こちら、本当におすすめです!

窯業・漆芸以外にも、木工など、粉塵が舞うお仕事をされている方にもぜひ!

私が買ったところのリンクも貼っておきます!

👇


作業ごとにフィルターは新品に交換してください!


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小林紗友里ものづくり研究室

小林紗友里ものづくり研究室は、小林の考える「陶胎漆器の伝承」をビジョンに、現在とりかかっている非公開プロジェクトを見届けたり、コースによって新作の陶胎漆器をお届けしたりする会員制のコミュニケーションサロンです。
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陶磁器のカラダに漆を施す【陶胎漆器】は、日本太古の縄文時代にあった技法です。陶磁器と漆器のいいとこどりの陶胎漆器は100年、1000年と経年変化を楽しめる「育てる器」です。陶胎漆器の魅力を身近に感じてもらい皆様の元にお届けし、皆様自身で大切に育てていただきます。

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